2020/11/18
皆さんこんばんは!
皆さんも経験があるのでは?
運動などをして、あれ臭くない?と思った方も少なくはないはずです。
【何故汗が臭くなるのか】についてお話をします。
原因と症状
糖尿病は甘酸っぱいにおい
糖質は体内に入ると消化されてブドウ糖となります。
ブドウ糖は血液中を巡り、インスリンというホルモンによって、全身の細胞に取り込まれ、エネルギー源として利用されます。
しかし、インスリンの分泌量や機能が低下すると、ブドウ糖は細胞にうまく取り込まれず、エネルギー源が不足します。
これが、糖尿病です。
このエネルギー不足を補うため、肝臓は中性脂肪を分解して脂肪酸を作ります。
その脂肪酸からケトン体というエネルギー源を合成するのです。
実は、このケトン体は甘酸っぱく、果物が腐ったようなにおいがします。
糖尿病によって、ケトン体が多くなると、汗にもケトン体のにおいが混じってきます。
また、糖質制限ダイエットなどで、糖質を極端に制限しても、ケトン体のにおいがする汗が出てきます。
肝機能低下でアンモニア臭
肝臓にはオルニチン回路というものがあります。
たんぱく質を分解する過程で、有害物質のアンモニアが生じます。
アンモニアは肝臓中のオルニチンと反応し、無害な尿素に変換してくれるのです。
しかし、肝機能が低下していると、オルニチン回路がうまく機能せず、アンモニアの分解能力は低下します。
分解されなかったアンモニアの一部は血液中から汗となり、ツンとしたアンモニア臭が漂います。
胃腸機能低下は腐敗臭の原因
胃腸の機能が低下すると、摂取した食べ物を消化吸収する能力が落ちてしまいます。
特に肉類は消化しきれず、腸内で腐敗し、イオウのようなにおいを発します。
それが腸から吸収され、血液中へと流れ込み、イオウのような腐敗臭のする汗として出てきます。
加齢臭は生活習慣病のサイン
中高年以降に発生する加齢臭には個人差がありますが、ロウソクや古い本のようなにおいがします。
年齢を重ねると、皮脂を分泌する皮脂腺の中で、パルミトレイン酸という脂肪酸や、過酸化脂質という物質が増加します。
この2つが結びつくと、結果的にできるのが「ノネナール」という加齢臭の原因物質です。
この加齢臭は高血圧などの生活習慣病と深く関係しています。
生活習慣病は動脈硬化を進行させます。
動脈硬化は余分な悪玉コレステロールが活性酸素によって酸化され、血管内に蓄積していくことで始まります。
実は、血管内で悪玉コレステロールの量が増えるほど、皮脂腺でも脂肪分の量は多くなり、加齢臭はひどくなります。
また、皮脂腺だけでなく、汗腺からも加齢臭のような汗が出てくるのです。
そのため、加齢臭がきつくなったり、汗から加齢臭がにおうようになったりしたら、生活習慣病のサインと考えられます。