ダイエットの栄養学

■必要な栄養素はしっかり補給する

それではまず、ダイエット時でも摂取量(食べる量)をあまり減らさないように気をつけるべき栄養素をあげてみましょう。

ご存知の通り人間の体は約70%くらいが水。 人間の体内では、ほとんどの物が水に溶けた状態で動いているので、水分が足りなくなると代謝が悪くなり、ダイエットの効果が低下します。

水分を減らすと一時的に体が細くなり体重も減りますが、水を飲めば「あっ」とう間に元に戻るので全く意味が有りません。

むしろ、意識して多めに摂りましょう。

ダイエットとボクサーの減量の違い
ボクサーの減量を連想して、ダイエットの時に水分を控える人がいるようです。 でもダイエットとボクサーの減量は全くの別物。
ボクサーは体重オーバーになってしまうと試合に出られないので、体調を崩してでもとにかく体重を減らさなければならないのです。

タンパク質

人間の体をつくる栄養素で水の次に多いのがタンパク質です。
髪の毛・皮膚・内臓・つめ・血液・筋肉 全てタンパク質で作られています。

筋肉を作るタンパク質をちゃんと摂っていないと、筋肉が落ちてダイエットの効率が下がったり、スタイルにメリハリがなくなってしまいます。
また、皮膚を作っているのもタンパク質ですから、美しいお肌のためにも欠かせない栄養素なんですよ。

タンパク質は卵や肉類、魚、乳製品、大豆等に多く含まれています。

ビタミン・ミネラル類

ビタミンやミネラルは体の中で起こる色々な反応を助けたり、骨などの材料になったりする栄養素です。
種類が沢山あってそれぞれ含まれる食品が異なるので、色々な食べ物をバランス良く食べないと不足しやすい栄養素です。

特定の食品だけを食べるダイエットを長い間行ったりすると、ほぼ確実にビタミン・ミネラル不足になってしまうでしょう。


種類が多いだけに食品を限定するのは難しいですが、アンバランスな食事をしないように気をつけるようにして、必要ならサプリメントなどで補給すると良いでしょう。

食物繊維

昔は無意味な栄養素と考えられていましたが、今では腸内環境を整えて代謝を正常に行うために欠かせない栄養素として認められています。

食物繊維をたくさん含む食品を食べると、食事のかさ(量)も増えるので満腹感も得やすくなり、便秘防止にも効果的です。

食物繊維は繊維質の野菜類、コンニャク等に多く含まれています。

■特定の栄養素は量を少なめにする

ここから先は摂りすぎに注意したい栄養素です。 でも誤解しないで下さいね。
必要無いんじゃなくって、摂り過ぎないようにした方が良いって言う事です。

糖質

炭水化物とも呼ばれてます。お砂糖なんかもこの糖質ですね。 人体がエネルギーとして利用しやすいので、主食に向いています。

血糖値が上がりやすいので、食べ過ぎると体脂肪増加の原因になります。
お米、パン、パスタなどの麺類、ジャガイモなどに多く含まれています。

脂質

最近はめっきり嫌われ者になってしまった脂質。アブラです。 なんと言っても体脂肪はこの脂質ですからね。

もともと体脂肪っていうのは体内で予備のエネルギーとして蓄えられた脂質です。
でも脂質が足りないとお肌もガサガサになるし、温度変化から体を保護する働きもあるのである程度は必要な物なんです。

脂質は肉の脂身や鳥皮、マヨネーズ、調理油、等に多く含まれています

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